2013年7月23日火曜日

6.29  今後の決意

人が、情報を語る時、それは客観的事実を述べているのではない。主観的願望を述べているのである。新聞社は、つぶれることがないと親は言う。
しかし、それは主観的願望に過ぎない。ただ、これからの時代、新聞社というハードは消える可能性は高い。しかし、『ジャーナリズム』や『エンターテイメント』といった商売は残る。
向こう10年くらいは、大丈夫であろうから、そこの間にどれだけ自分がスキルアップできるか。どれだけ、『ジャーナリズム』や『エンターテイメント』の部分でスキルを身につけられるか、そこが勝負である。
そこは決意として持っておこう。スキルアップできた時、新たな展望を見つかるはずだ。転職するのもアリだし、(栃木を離れることもある)社会人枠で県庁(32歳未満なら可能)、市役所に入るとか、教員になるとか。

2013年6月17日月曜日

中川淳一郎『ウェブはバカと暇人のモノ』を読む

この本のいい点は、『現場感』がするところです。著者自身が、ニュースサイトの運営者(たぶん)として経験したことを基に作られいるからとりあえず読みやすいし、記憶には残る。過激なタイトルも賛否両論(著者は『否』が来ることを望んでいる気もするが…)を狙ってのことでしょう。

意見が偏ってる部分もありますが、『すべてものには光と影があるよね?便利なものは、その創世記には光だけが強調され、現実離れして広められることがあるけど、ネットもそろそろ普通のただ単に便利なものってくらいの扱いにしたほうがいいんじゃない?』という著者のメッセージは届きました。(もっとも、この本が発行された当時ほど今はネット万能論みたいなのは、聞かなくなりましたが…(おれの主観です)



『大卒だって無職になる』を読んで思ったこと

著者は、若者の自立支援をしているNPOの代表者。

印象に残ったことを2つ。

1つ目。若者の就職支援においては、最も身近な他人が必要だというが、よくわかる。友達にESを見てもらうのもなんだし、ましてや親に面接指導をされるなどあり得ない。
親身になってくれるが、決して身内ではない。新卒応援ハローワークのような機関がかなり重要だと気付かされる。

2つ目。”つまづく”ことは普通。だからこそ、ふだんから気を付けるべきことがある。1つは、だれもが躓く可能性があるので、今まで出会った人とどういう形であれ(facebook,twitter)つながっておくこと。もう一つは、躓きそうな人や躓いてる人を見かけたときに手を差し伸べる世の中が当たり前になるように個人レベルで作っていくこと。電車で老人に席を譲るのと一緒。自分もそうなる可能性を秘めているわけだから、人にやさしくすることは最強の自己防衛なんだよね、そこに気付かされた。

個人レベルの言葉から、もう一つの連想を。蓺人春秋より、甲本ヒロトの言葉。
『談志はいい。俺は、アナーキーになることが理想なんだけど、現実には机上の空論になってしまう、うまいもん食いてぇじゃんってなるから。だから、最後は半径5mでアナーキーやるしかないの。それは桃源郷でだれも侵せない。』

同じだと思った。つまり、自分の生活圏を大事にするしかないのだ、そこでやるしかないのよ!という決意はシビレルしかないだろう。夏目漱石は、徹底した生活主義者だったとの話を聞いたことがある。それとおんなじだ。すごい。 

2013年6月16日日曜日

荻窪ラーメン、高円寺アゲイン&原宿

荻窪でラーメンを食べた。荻窪と言えば、日本でも屈指のラーメン街(らしい)。
お願いライキングというテレビでも紹介されたランキング1位の『二葉』に行ってきました。
これは友達、おれじゃありません。(笑)


左が人気1位の背油煮干しラーメン。
麺がほうとうみたいに、太くて特徴的。
割と、ボリュームがあります。














で、その後は再び高円寺。高円寺は、やっぱりいい街だと思った。東京にありながらも、程よくて住んでみたら楽しいだろうなぁ~と思う、でも、たまに行くからいいにかな?遊びに行くから楽しいってのは、あるかもな。そこで、青のたてラインのシャツとサーフボードのおねえちゃんTシャツ(笑)を購入。




行った店は、駅近くの○○?(あれ、なんて店なんだ?)と、商店街のGRN。この2つは覚えておこう、今度1人でも行ってみようか。
















次に、原宿に移動し、ゴディバを初体験。(あそこはすいてる、それも覚えておこう)チョコの有名店であり、スタバ以上の激甘ジュースを飲んだ。栄養補給だね、あれ。










2013年6月11日火曜日

石田衣良『空は今日も青いか』を読む

R25というフリーペーパーに書かれたコラムをまとめたエッセイ集。
著者の文章を読むと、天才型というか、いかにも作家というか、肩を張らない生き方をしているなぁ~と感じることが多い。

今回、気になった個所をいくつか。
・フレッシュマンのみんな、学生時代なんて面白くもなんともない時代をよく乗り切ったね。これからが、君たちの時代だ。自分で働いて自由を得る。こんなに素晴らしいことはない。仕事を始めたら、仕事以外に学問と趣味で、学と游のテーマをそれぞれひとつづつ見つけて、たのしんでください。それが、君たちの人生を照らす光となる。


森博嗣『やりがいのある仕事』という幻想を読む

元大学教官という著者が若者に対して『働く』ことについて語った本である。
基本的な考え方は以下の通り。
・仕事なんて、そんなたいしたものじゃない。
・権力は幻想である。

こうした意見を見ると、養老さんと似ている気がする。
大学の教官ということもあり、世俗から離れ、真に自由な思考ができるのだろう。もちろん、それを可能にする己の財力や地力が伴っているからだけど。

さて、私は中でも次に言葉に感動した。『人間の価値はどこで決まるか。それは、自分の中でどこまで納得した生き方ができるのか、である。自分で自分をどこまで幸せにできるか。』

これは相当に深いことを言っている。つまり、学歴や仕事先、配偶者などはその人の価値とは本来無関係なのだ。なぜなら、それに価値があると思い込むのもまたその人だからである。自分で問いを立てて、それに回答している。とすれば、自分の中で自分を幸せにする方法は、考え方によるものだとわかる。

人は環境に影響を受ける。勉強ができることが偉い、と語る親元で暮らしていたら、子供もそういう思考をするのだろう。しかしそれはあるラインを超えると単なる思い込みでしかない。運動ができる、おしゃれである、女にもてる。すべては、いろいろな状態があるだけの話であり、それに価値をつけるのもまた人である。とすれば、自分で自分を評価することができるのが、大人である、と言えそうだ。

俺はまだ若い。柔軟な思考が自然とできるレベルにある。しかしながら、ここまで来るのに結構な時間を要してしまった。また、これから年を取る中で柔軟な思考ができなくなる恐れがある。こうした恐れを抱いてこそ、常に柔軟な思考ができ、自分で自分を評することのできる大人になれるのだ、と思うのだ。

最後に、著者に言葉の中で1番感動したものをひとつ。
本当に楽しいものは、人に話す必要なんかない。

2013年6月4日火曜日

岡本太郎語録『芸術は爆発だ』を読む

芸術は爆発だ!!でおなじみの芸術家、岡本太郎。
私でも知っているくらい、このフレーズは有名だ。

本書では、そんな岡本太郎の語録が紹介されている。
私が気になったのは次のもの。

・オレは進歩と調和なんて大嫌いだ。

これは、大阪万博において制作した太陽の塔についてのインタビューから出た言葉。万博とは、科学進歩と未来志向を各国が示し、競争する場。そんな中、太陽の塔は未来志向の建物に拮抗している。
太郎は、それまでは石器と同様の扱いしか受けなかった縄文土器を芸術品として見出し、『縄文時代から日本の歴史は始まった』という常識を人々に定着させた。そんな彼だからこそ、言える言葉である。縄文時代のほうがすげぇじゃなねぇか、そういってのける。
太陽の塔は、70メートルの高さがあるという。しかし当時、すでに万博のシンボルの大屋根を有名建築家が30メートルの高さでデザインしていた。しかし太郎は、『屋根に穴を開けろ!』と一蹴したそうだ。

・孤独ということは、絶対に社会的だ。
太郎は、一人で家に閉じこもる孤独と信念を曲げずに周りとぶつかっていく孤独は対極であると語る。
太郎は、世の中の既成の価値観、常識に常に異議を唱え作品を作っていた。周りのぶつかることを辞さない人である。だからこそ、わかってもらえず孤独になるときも多かったのだろう。自分を貫くことは、孤独と隣り合わせなのだ。
一方、一人で家に閉じこもる個とも孤独と呼ばれる。だれともかかわらない、主張しない。でもそれは、太郎の言う孤独ではない。私流の文脈で言えば、それは『絶望』だと思う。絶望とは、あらゆる体験を拒絶することから生まれるからだ。

孤独と社会的。一見同居するはずのない2つの言葉が、同じ文章の中に自然な形で入っている。この文章には、しびれる。